運勢(2009〜) (御教誡は、一連の題が終了後再開)
(古神道・神理教を“本教”と記します)
令和6年のお正月を、共に迎えることが出来ました。新年、お目出度うございます。
今年の干・支は、それぞれ甲・辰です。
甲(木兄)は角杙神、辰(土兄)は宇比遅邇神ですから、木の根が土をかき乱すような、相生(=吉)が四年続いた後の相克(=凶)となります。
新型コロナは終息に向かう模様ですが、ウクライナや中近東を始めとする戦争や、それに伴う内外の経済も心配されます。
運勢(=気象)の流れ
近年を振り返ると、令和3年は土から金が生じる吉とされ、新型コロナに脅かされながらもオンラインでの活動が工夫されました。
令和4年は、前年に続き水から木が育つような相生で吉ですが、新型コロナが爆発的に流行し、露国による宇国侵略が始まりました。
昨令和5年も、水から木が育つような相生生で吉とされますが、ハマスとイスラエルや旧ロシア連邦内の戦争等が始まりました。
・先ず外国の様子と対外関係を振り返ります。
先月号で触れた戦争の話は、ここでは重複を避けます。
新型コロナは、変異と共に終息に向かうも
のの、インフルエンザが復活し、中共国では新種の肺炎が出現したと伝えられます。
新たな世界的流行がなければと思います。
1月30日パキスタンでのタリバン運動からと言われる自爆テロは100人を超す死者が出ました。
そのテロの対象は、宗教施設以外にも警官や軍人・教育を希望する女学生や学校も含まれ、被害者の大部分が子どもと言われます。
イスラムの教えでは、女性に負担を掛けない為に一夫多妻制で家業の分業を目指すそうで、女性の教育不要論もその路線のようです。
しかし、それを拒否すると原理主義とは言え、命を狙われるというのは、とても受け入れる事は出来ません。
2月6日トルコ・シリアでM7.8の地震があり両国で5万6千人以上の死者が出ました。
4月19日スーダンで、軍と民兵組織の勢力争いから内戦となり、400人以上が死亡すると共に、約94万人の避難民がでました。
6月23日プリコジン氏率いる軍事会社ワグネルが反乱を起こし、一日で鉾を納めるという事件が起きました。
その後、プーチン大統領と和解と発表されましたが、8月28日自家用ジェット機が墜落しプリコジン氏の死亡が発表されました。
ロシアでは、その国内外で政府を批判する人物の事故死や自殺と発表される不審死が続いています。
8月8日ハワイのマウイ島での火事は、死者・行方不明者を合わせ約130人という惨事となりました。9月8日のモロッコ地震では、約3千人が亡くなりました。9月15日リビアの洪水では、約8千人が亡くなりました。
そして10月7日から、先月触れたハマスとイスラエルの戦闘により、先月より、ガザ地区だけでも死者が約7千5百人増えました。
12月11日時点で、計1万8千人にも及ぶ死者の内訳は、4割が子ども、3割が女性とのことで、異常な悲惨さといえます。
ロシアの侵略戦争では、推計ながらロシアの死者が12万人、ウクライナの死者は7万人で、併せて約20万人と言われています。
先月でも触れたその他の迫害や言論抑制もあわせて、分断や戦争の時代に入りつつあるような不気味さを感じます。
・次に国内に目を向けます。
新型コロナが5月8日に、2類から5類に引き下げられた事により、本院の秋季大祭も普通の参列が出来るようになりました。
夏期や自主講習会も、リモートと共に、帰院出来るようになりました。
2月7日昨年からの全国で相次ぐ強盗事件を巡り、フィリピン入管施設で拘束されていた容疑者2人が、日本に移送されました。
振り込み詐欺と同じ様な形式で闇バイトを使い、より荒い強盗を指示する等、凶悪になっています。
従来の日本では無かったような事件が起こるのは、貧富の格差拡大と共に、信仰心を基本とする道徳心の貧困が原因に思えます。
3月16・17日の韓国尹錫悦大統領の訪日と、5月7・8日の岸田首相訪韓は、約6年間続いた相互不信の終わりが期待されます。
両国には、割合は違うものの、嫌韓・反日の差別観が拭えない人が多くいるようですが、徐々にでも信頼関係を築きたいものです。
7月下旬より、テレビ等で頻繁に流されていたビッグモーターの宣伝が停止されました。
組織的にわざと車を壊す保険金詐欺や、公共の樹木を枯らし、パワハラの横行等が、段々と発覚してきたからです。
8月は日大のアメフト部員が大麻所持容疑で逮捕され、その処理の遅れ等、前年までの不祥事が、まだ続いている観があります。
同月1970年代から2010年代まで続いた故ジャニー喜多川氏の青少年への性的迫害が初めて大きく報道されました。
10月2日、読売新聞が報じて表面化した自民党の裏金問題は、続く閣僚や大臣の不祥事で更迭問題と併せ、不信感を募らせています。
10月13日、森山文科大臣は、東京地裁に統一教会の解散請求を行いました。
是等は権力に溺れ謙虚さを無くした当事者を含め、忖度するマスコミや官僚の人間性が疑われ、日本社会の変質が心配されます。
明るいニュースは、10月11日将棋の藤井聡太が21歳で全タイトル八冠独占という前人未踏の快挙を成し遂げました。
又、12月11日で野球の大谷翔平がドジャースと10年総額7億5百万ドル(1千15億円)の契約を交わしました。
続いて12月22日、山本由伸投手もドジャースと12年総額3億2千ドル(463億円)の契約を交わしました。
地震は2月25日釧路沖で震度5弱、5月5日能登半島沖で震度6強、5月11日千葉県南部で震度5強がありました。
能登半島では余震を含め数年続く中、住民を不安にしていると聞きます。
その他にも震度5弱が4回ありました。
今年の吉凶と心得
60年前の甲辰昭和39(1964)年は、6月16日に新潟市を中心に震度5の地震が発生し、26人が亡くなっています。
10月1日東海道新幹線が開通し、10日に東京オリンピック東京大会が開幕しました。
11月1日、池田首相が病気で総辞職し、佐藤栄作内閣が発足します。
その他の甲辰を見ると、明治37(1904)年の日露戦争や一揆や騒動が起き、大火もあっています。他国の戦争に巻き込まれないよう祈るところです。
来年
来年は、乙(木弟)は活杙神・巳(土弟)は須比遅邇神、今年と同じく木の根が土をかき乱すような相克(=凶)となります。
二年連続の相克ですが、信仰と学びにより、禍を転じて福となし、喜びを分かち合い、感謝・報恩の人生を共に過ごしましょう。