運勢(H.21〜) (御教誡は、一連の題が終了後再開)
(古神道・神理教を“本教”と記します)
令和5年のお正月を、共に迎えることが出来ました。新年、お目出度うございます。
今年の干・支は、それぞれ癸・卯です。
癸(水弟)は豊雲野神、卯(木弟)は活杙神ですから、昨年に続き水から木が育つような相生で吉です。
四年連続の吉の年ですから、新型コロナ過もロシアのウクライナ侵略も終息し、病災に怯えず経済も大きく立ち直りたいものです。
運勢(=気象)の流れ
近年を振り返ると、令和2年は、冷えた金が水の粒を生じるような相生で吉でしたが、新型コロナの過中で大変でした。
令和3年は、土から金が生じるような相生で吉とされますが、新型コロナに脅かされながらもオンラインでの活動が工夫されました。
仕事や教育にも否応無しに使われましたが、それはそれで、新しい働き方・教育への活用の道が認知され、広がった利点も感じました。
昨令和4年は、水から木が育つような相生生で吉とされますが、新型コロナが爆発的に流行し、露国による宇国侵略が始まりました。
・先ず外国の様子と対外関係を振り返ります。
新型コロナは、デルタ株→オミクロン株の中でもBQとかBAが更に別れて変異を続けていますが、死亡率は下がっているようです。
11月末で、約78億人の世界人口の内、感染者累計約6億4千5百万人・死者約665万人で、マスクもしない国が大多数のようです。
日本は第8波と言われる中、約1億2千5百万人の人口の内、感染者累計約2千450万人・死者約4万9千人だそうです。
世界の感染率が約8.3%に対し日本は約16%と倍近いですが、感染者死亡率は世界の約1%に対し日本は約0.2%と5分の1です。
2月24日、ロシアがウクライナへの侵略を開始しました。
両国とも政治の腐敗もあり、そもそもどちらが悪いかは不明ながら、侵略はより悲惨な結果を生んでいる事から、はっきりと悪です。
中共国は平成20(2008)年以来、尖閣諸島への領海侵犯を今年も繰り返しています。
それは、10/23に3期目の続投を果たした習近平と岸田首相が11月17日にタイのバンコクで3年振りの会談した後も変わりません。
又、尖閣のみでなく沖縄も領土であると宣言し、台湾併合をより強く狙うと共に、南シナ海の領土化も着々と進行させています。
又、香港の民主運動は鎮圧され、ウイグル・チベット族への抑圧・虐待は変わらず、独裁政治への世界潮流の中心になるように感じます。
3/11に露海軍、6/17には中海軍、10/19には中露海軍が津軽海峡を、11/30には中露の爆撃機が日本海上空を通過しました。
北朝鮮は、飢餓等への不満を抑え乍、80発以上に加え、12/5には2発のロケットと、日本海と黄海に130発の砲弾を発射しました。
中露・北鮮からの外圧を、国民は例年以上に感じることとなり、それに乗じたように11月に首相は防衛費をGDP比2%を指示しました。
ミャンマーでは国軍が全権を掌握し弾圧が続く中、7月に取材中拘束された久保田徹氏26才が11/17に解放されました。
都市部は日常を取り戻し、表だってのデモは鎮圧されていますが、公務員の不服従や沈黙のストライキが行われているようです。
死者は確認出来ただけで約1千5百人、拘束者は1万2千人近くで、スー・チー女史は刑期百年を超える裁判の途中だそうです。
地方では民主派や少数民族と軍の衝突が激しくなり、経済や治安は悪化しています。
韓国は、5/10尹(ユン)錫悦(ソンニョル)大統領の就任と共に政策は一転し、日本との対話が始まっています。
令和2年1月徴用工の賠償訴訟で新日鉄住金の資産差し押え、慰安婦やレーダー照射の有無問題等の解決が期待されます。
双方に言い分が有る事を認め合い、論破や怨念を人気取りに使うような発想は止めて、現実の相互利益に目を向けたいものです。
・次に国内に目を向けます。
新型コロナウイルスは、日本でも令和2年1月16日に感染者が確認されました。
本教も、春秋大祭は三年連続で無理のないように呼びかけ、インターネットによるリモートでも、参列出来るようにしました。
又、夏期講習会も開催日時を換え、同じく三年連続で、リモートで行う事になりました。
2/22、将棋の藤井聡太が王将戦で10代初の五冠となり、年度内の六冠をも伺います。
4/23、知床観光船沈没という痛ましい事件がありました。
この月から米対ドル約115円からの急落が始まり、10/20には一時150円を超えました。
7/8奈良市で安倍首相銃撃殺人事件から、政治家と旧統一教会の長い間の癒着が発覚し、政治との歪んだ関係が垣間見えてきました。
その直後の7/10開票の参議院選挙は、同情票もあったのか、若干減らしたものの自民党の勝利と言えたようです。
しかし、10月には統一教会と関係の深かった山際経済再生相、続いて11月には寺田総務相、又失言問題で葉梨法相が辞任しました。
9/5静岡県の認定子ども園で、通園バスに3才の女児が置き去りにされ、熱中症で亡くなるという痛ましい事故が起きました。
スポーツでは、1/16松山選手が米男子ゴルフでアジア勢最多タイの8勝をあげ、4/24畑岡選手が米女子ゴルフで初V、続いて5/8山下もメジャー初Vとなりました。
2月の北京五輪では、日本は過去最多の18個、パラリンピックでも7個のメダルを獲得しました。3月には坂本・宇野選手が世界フィギュアで初優勝をしました。
野球では佐々木選手が28年振りの完全試合を達成し、村上選手が史上最年少三冠王を獲得しました。米では大谷選手が投手として15勝、打者として34本本塁打を打ちました。
11月からのサッカーワールドカップは、日本は一次リーグを一位通過しましたが、惜しくもクロアチアにPK戦で負けました。
気象は、7/24に鹿児島県の桜島で爆発的な噴火がありました。
地震は、5弱6回・5強4回・6弱と6強が各1回で大きな被害はなかったようです。
今年の吉凶と心得
60年前の癸卯昭和38(1963)年は、6/5に黒部ダムが完成します。
この月は、山形県にて不審船が発見され、海上保安庁として初めて公の事案となります。
11月にはケネディ大統領が暗殺されます。
衆議院選挙で自民283社会144民社23共産5となり、第三次池田内閣が発足しました。
その他の癸卯を見ると、地震も幾つか見られ、大火や一揆や僧兵の争いや騒動等が多くあるものの、古くは渤海との交流等あります。
地震や大雨等の自然災害に心構えを怠らないようにし、技術大国の強みを復活して、粘り強く発展してゆきたいものです。
来年
来年は、甲(木兄)は角杙神・辰(土兄)は宇比遅邇神、土から木が生え育つ相生で吉です。
五年連続の飛躍に、心も併せ育てながら、コロナや災害に負けずに進みましょう。