運勢(H.21〜) (御教誡は、一連の題が終了後再開)
(古神道・神理教を“本教”と記します)
令和4年のお正月を、共に迎えることが出来ました。新年、お目出度うございます。
今年の干・支は、それぞれ壬・寅となります。
壬(水兄)は国常立神、寅(木兄)は角杙神、水から木が育つような相生です。
一昨年から三年連続の吉の年ですから、経口治療薬の許可・普及等により、このコロナ過から、一刻でも早く立ち直りたいものです。
運勢(=気象)の流れ
近年を振り返ると、平成31(令和元年)年は、土が水を濁すような相克ですが、水で土を捏ね合せて、新たに創造する年でもありました。
昨令和2年は、冷えた金が水の粒を生じるような相生で吉でしたが、新型コロナの過中で大変でした。
昨令和3年は、土から金が生じるような相生で吉とされますが、新型コロナの過中、皆さまには如何だったでしょうか?
・先ず外国の様子と対外関係を振り返ります。
新型コロナウイルスは、デルタ株→オミクロン株と変異を続け、世界的に予防接種が進む中、未だ猛威を振るい続けています。
米国は民主党のバイデン氏が一月に大統領に就任し、日本は十月に岸田自民党総裁が内閣を発足しました。
中共国は平成20(2008)年以来、尖閣諸島への領海侵犯を今年も繰り返しています。
又、尖閣のみでなく沖縄も領土であると宣言し、台湾併合を睨むと共に、南シナ海の領土化も着々と進行させています。
又、香港の民主運動は沈下され、ウイグル・チベット族への抑圧・虐待は変わらず、独裁政治への世界潮流の中心になるように感じます。
ロシアでは、反政府派のナワリヌイ氏は拘束されたままで、ミャンマーでは国軍が全権を掌握し、弾圧で死者が五百人を越えました。
バイデン米大統領は欧米諸国と共にオリンピックの政治的不参加の波を起こしていますが、日本はまだ態度を明らかにしていません。
韓国は、一昨年1月徴用工の賠償訴訟で新日鉄住金の資産差し押え、慰安婦やレーダー照射の有無問題等で対立が続いています。
一昨年8月より互いにホワイト国を外し合い、韓国では日本製品の不買運動が続く等、政治的な交流も滞っています。
双方に言い分が有る事を認め合い、論破や怨念を人気取りに使うような発想は止めて、現実の相互利益に目を向けたいものです。
北朝鮮は、飢餓や反乱の危機を抱え乍ら、一昨年の4回から、昨年は高価なロケットを7回発射しました。
8月は、米国のアフガン撤退とほぼ同時に、タリバンが再び制圧することとなりました。
・次に国内に目を向けます。
新型コロナウイルスは、日本でも一昨年1月16日に感染者が確認されました。
本教も、春秋大祭は二年連続で無理のないように呼びかけ、インターネットによるリモートでも、参列出来るようにしました。
又、11月に延期した夏期講習会も、同じく二年連続で、リモートで行う事になりました。
その後第5波まで猛威を振るいましたが、11月以降、何故か有り難い事に、他国に比べ感染者が減っています。
1月は補正予算で、感染・経済対策に21兆円が投入され、2月は医療者からのワクチン接種が、11月には77%が二回目を終えました。
7月23日から8月8日のオリンピックと、同月24日から9月5日のパラリンピックは、無観客とは言え、世界を元気づけました。
10月には真鍋淑郎氏が日本人として29人目のノーベル(物理学)賞を受けました。
オリ・パラ以外のスポーツでは、大阪なおみ氏が全豪オープンを、4月には松山英樹氏が米マスターズを制しました。
不条理な傷害事件も、8月6日の小田急小田原線・8月24日東京メトロ南北線・10月31日京王線の特急でありました。
又、12月17日の大阪市のクリニックの火災は、未だ真相に至っていません。
気象は、2月13日に福島県沖の地震で最大震度6強、10月7日に千葉県を震源に東京・埼玉で震度の地震がありました。
7月3日は熱海で大規模土石流が起こり、天災と人災に、哀しみや怒りに包まれました。
8月に噴火した海底火山徳岡ノ場の軽石が、10月下旬から沖縄県を始め、日本各地に漂着し、漁業等に深刻な被害がありました
政治は、10月4日に管義偉内閣が総辞職し、岸田文雄が第100代総理大臣に選ばれました。
28日の衆議院議員選挙により、自民党は絶対安定多数と位置付けられる261議席を獲得し、再び第二次岸田内閣が発足しました。
今年の吉凶と心得
60年前の壬寅昭和37(1962)年は、東京が世界初の一千万人都市となり、テレビの受信契約者も一千万を越えました。
戦後初の国産旅客機YS11が完成し、東洋一の吊り橋・若戸大橋が開通します。
米ケネディ大統領が、キューバの海上封鎖を表明し、ソ連はミサイルを撤収します。
その他の壬寅を見ると、大地震や大雨や騒動等が多いものの、金・銀山の発見や大量産出が散見されます。
地震や大雨等の自然災害に心構えを怠らないようにしたいものです。
南鳥島EEZ(排他的経済水域)でのレアメタル(希少金属)の採掘技術の確立が図られていると聞くに及び期待したいところです。
日本は高齢化が進み人口も減少に転じましたが、技術大国の強みを活かして、粘り強く発展してゆきたいものです。
来年
来年は癸・卯、癸(水弟)は豊雲野神、卯 (木弟)は活杙神、昨年に続き水から木が育つような相生で吉です。