(おのず)(から)(みち) 359 管長 (かんなぎ)()(さち)(ひこ)

雑観2 継承1(()(きょう)(かい)は、一連の題が終了後再開)

3天皇制について 2

現在は神道系大学の國學院や皇學館大学でも、江戸時代の国学者が幕府から隠れるようにやっていた国学も(こと)(だま)(がく)も行われてない。

(なげ)かわしいけど、友人B:が四国でやっとるように、細々とでも伝えちゃろっち思っとる。

(筆者の女性天皇のどこが悪い?に対して)

友人B: いやいや、女性天皇は過去にも居たわけです。(確か8人ぐらい居たんじゃない?)でも女系天皇は居らんのです。

女性と女系の何が違うかと言うと、天皇が男でも女でも、その父親、祖父、曾祖父、とどこまで父親辿って行っても、どこまでも天皇!というのが男系。

それがエエとか悪いとかではなく、そういうもんだと昔からやって来たん(=来たの)よ。

途中で勘違いが有ったのかもしれんが、勘違いも含めて「そういうもん!」と決めたんやから仕方ない。でもね、人間の知恵なんて昔も今もそう変わらんと思うよ。

確かに知識は、今の方が豊富かもやけど、知恵に関してはむしろ退化しとるかも知れん。

知恵の積み重ねが、仕来たりとかそういうもんに反映しとると思うので、浅薄な知識で「男女平等ジャー」とか理屈並べても、かな

わんと思うんよね。

土俵に女性が上がった場所で、運悪く力士の誰かが相撲取ってる途中で()()でもしたら、間違いなく「女性が上がったせいや」になって、上がった女性は滅茶苦茶に非難される事になるのは目に見えてる。

別に上がって相撲取らせろと言うわけではなく、表彰したいだけって言っても、取り組みも表彰も全部ひっくるめて相撲なんだから、相撲やってる方がそうやって来たんだから、見てるだけの人は、ぐちゃぐちゃ言わんでもええのと違う?

イヤイヤ、私懸賞金も出してるし、どうしても土俵立ちたい!と言うなら、そういう人は来てもらわんでええです!って言うだけの話じゃないのかな?土俵にしても、沖ノ島にしても、女性がそこに進出したからと言って、何か楽しいことでもあるのかな?

そんな所に行っても、ええことなんか無いぞ!寧ろ苦しい事の方が多いから、

女の人は近寄らんほうがええよ、、という女性を大事にするからこその、「来るな!」ではないのかな?やってて楽しいことなら、横に女性が居てくれた方が楽しさ倍増なのは、当たり前の話でしょ。昔も今も、男なんてアホなんやから、ねえちゃん一緒に居てくれた方が、嬉しいに決まってる。

それを()えて排除するというのは、男の優しさなんよ、と思うけどなあ?違う?

私=優しさというならそうかも知れんね、両方併せて考えてみる。他で発言する前に話す相手が居って良かった、有難う。

 (筆者付記      

 その後、女性宮家反対の資料を見て、天皇制存続のための論議について整理してみました。

①女性天皇と女系宮家を一緒くたにせず、別けて考える。

②男系天皇と女系天皇の是非を考える。

③女系宮家は、もし天皇となった女性の子孫がその位を継ぐことの是非を考える。

④女性皇族が一般男性と婚姻を前提にして宮家を創設することの是非を考える。

⑤加えて戦後GHQによって皇籍離脱させられた宮家の復帰と、後者の女性宮家とを比較検討して考える。

これらは、憲法や皇室典範に規定されたものがあり、その解釈と天皇家と宮内庁と政府の判断と、日本国民の受け入れが大切です。

その中で、筆者は②の女性天皇は悪いとは思いませんが、歴史としては八人十代の時代はあったものの、先の規定上認められていません。

又同じく、①も④も認められておらず、将来男子は(ひさ)(ひと)(しん)(のう)のみとなってしまいます。

その時までに、補佐或いは候補を複数名にするためにはどうしよう、というのが今の論議の主旨・目的となっています。

そこで、④の女性宮家と創設か、⑤の旧宮家の皇籍復帰かという判断が迫られている、ということです。

どちらも、皇室典範の規定を変えねばなりませんが、今は④の意見の方が力が強く、⑤の方は、それに深い()()抱いているようです。

なぜ④に危惧を持つかと言えば、女性天皇と同じ理由ながら、その夫の一般男性やその子孫の扱いについてということです。

現実問題としては、夫である一般男性やその子どもを後継者とするかがあります。

又、歴史問題としては、その親族の専横などの不祥事が多くあり、その不安感は(ぬぐ)()りがたいものがあるようです。

それは、八人の女性天皇は皆、独身であったことからも推測出来ます。

そうした歴史の叡知からの一つの結論が皇室典範とすると、①の女性天皇や女系宮家は、すぐには変えられないように感じられます。

イギリス王室などの例もあり、そんなものは時代遅れ、とも感じますが、それを含めて皇室と政府と国民の共通理解に時間が必要です。

そこで筆者としては⑤の旧宮家の復帰がよいように感じますが、皆様はいかがでしょう。)

4本教の跡目問題1

 天皇家の後でこれに触れるのは恐れ多いことながら、本教の(もの)(のべ)(かんなぎ)()(いえ)にも、常に危ういものがあります。

77代の教祖も男一人で、父経勝翁の還暦時の出産でしたし、今も含め血統での継承は、神任せとは思いながら安心とは言えません。

 女系の継承については、一千四百年代(室町時代)63(かんなぎ)()()()(しげ)(たけ)には、(きく)()という娘一人しかいませんでした。

 その時、大内氏の九州方面の武将、()()(げん)((う))()(もん)(ちか)(しげ)に嫁がせ、その長男に巫部家を継がせる約束をさせました。

その後、()()(きょく)(せつ)がありながら、命脈が繋がったと伝わっています。

本教にはこうして女系や、親族からの養子の歴史も伝わっているのは、組織が小さく争う必要がなかったからかも知れません。

 教祖の時代に規則を作り、三人の新大教主を候補として立てて、参議会により優秀な者を継がせる、としました。もし不在の場合は、大教正の中から選ぶ、とありますから、本教が消える心配はないでしょう。  (つづく)

令和2年11月号 No.1281  2020-11