運勢(H.21〜)(御教誡は二月から再開します)
(古神道・神理教を“本教”と記します)
平成30年のお正月を、共に迎えることが出来ました。皆様、お目出度うございます。
今年は戊戌、戊は宇比遅邇神で土の兄・戌は須比遅邇神で土の弟で、良い時と悪い時の差が大きいとされる比和となります。
運勢(=気象)の流れ
近年を振り返ると、27年は木と土の相克ながら、家屋を建るような、創造の年でした。
28年は火の熱が金を溶かし崩すような相克ですが、良く見れば火で金(金属製品)を作るような年でした。
29年は昨年とは兄が弟になるだけの違いで、捉え方は前年と同じです。
・先ず対外関係に目を向けて振り返ります。
北朝鮮は、3・5月に1回づつ、7月に2回、8・9・11月に各1回と、計7回に及ぶミサイル発射に加え、水爆実験も行いました。
ミサイルは毎回到達距離を伸ばし、水爆はその規模を巨大化しています。
日米韓国は軍事演習を拡大して行き、非難の応酬は子どもの口喧嘩のようになり、返って不穏な不気味さが増しています。
支那は、尖閣列島に毎月平均2〜3回、津軽海峡や対馬にも侵入を繰り返しています。
韓国も、日本大使館の前や欧米にも慰安婦像を置く運動を続けています。
戦前、同じ扱いを受けた台湾と、恩親≠ニ怨嫌≠ノ感情が分れるのは、民族性でしょうか、それとも教育でしょうか。
あの時代の欧米と東洋の不公平な関係、そしてそれらの植民地にされた国々の悲惨な状態と比べる冷静な目を持って欲しいものです。
近くの国との上下を競うのではなく、あの時代を繰り返さないように、助け合える方向性を共に見つめるべきだと考えます。
大東亜共栄圏を正当化するつもりはありませんが、東洋の神々の意思は、力を併せ欧米から守る事を欲していたように感じます。
近視眼的な近隣の羨みや嫉妬からの勢力争いは、そのままそれ以外の国々の利益にも繋がっていることに気付きたいものです。
とは言え、支那・韓国がロシアを誘い、【反日統一共同戦線】に血道をあげている当面は、そんな事は夢幻に過ぎないのでしょう。
中近東のように報復を繰り返す関係になる前に、信頼と協力の方に引き返す力が勝るような、人としての知恵を発揮したいものです。
・次に国内に目を向けます。
九州や中国・中部地方は、7月に豪雨の被害を受けました。
5月の桜島の噴火を始め、6月の長野・7月の北海道・9月は秋田県でも地震が起きています。
9月の日産自動車を始め、10月の神戸製鋼、11月には、三菱マテリアル・東レの無資格検査や品質改ざんが発覚しました。
発覚し謝罪した後も、又繰り返されていた会社があったことも発覚するという、日本人の信頼が失われるような事件がありました。
10月には、座間市の九遺体殺人事件が発覚し、現代の苦悩がインターネットに投影される不可解さを味わったことでした。
10月22日の第48回衆議院選挙では、昨年7月の参議院選挙に続き、安倍晋三率いる自民党が284(7減)/465議席を確保し勝利しました。
選挙直前9月28日に、民進党の前原誠司党首が、新しく結成された小池百合子党首との合流解党を決めたことから流れが変わります。
改憲など自民党の政策に近い希望の党の小池党首の発言等で、又流れが変わり、最終的に自民党の勝利を呼び込むことになります。
明るいニュースとして、イギリス在住のカズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞を頂きました。
対外政策や経済は好調に見え、幼児教育の無償化など進展も図られているようですが、今年はどうなるのでしょう。
今年の吉凶
60年前の戊戌である昭和33年は、前年成立した岸信介内閣が解散し、第二次内閣を発足させます。
その他の戊戌を見ると国内での戦争が多い事から、安定して見える現在の安倍内閣も、状況によっては揺らぐ事も考えられます。
東海や中部では地震や津波、火山の噴火、大雨による洪水も起きています。
又、大都市や社寺での大火が多くあっているので、今年も防災に気を引き締めましょう。
土兄と土弟とが反発しあわず、水分・粘り・色などの特性を生かしあい、一層細やかな造作が出来る年となるよう心掛けましょう。
来年以降
来31年は己亥、己は須比遅邇神で土の弟・亥は豊雲野神で水の弟で又相克です。
毎年の話ですが、一般的には相生が○で比和が△で相克が×のように思われますが、本教ではそうは考えません。
日本民族の知恵とも言える古神道の教えから、それぞれの本質を知る事により、吉も普通も凶も、大吉にすることが可能なのです。
相克であろうが相性であろうが比和(同じ星)であろうが、運勢は信仰と努力次第です。
信仰と学びにより、今年も来年以降も、禍を転じて福となし、喜びを分かち合い、感謝・報恩の人生を共に過ごしましょう。
今年も信仰と仕事と奉仕に励み、健康で豊かな年となりますようお祈り申し上げます。
訂正とお詫び…昨年1月号にP3上段7行目で、「来30年は庚戌、庚は面足神で金の兄・戌は須比遅邇神で土の弟、久し振りの相生です。」と記したのは誤りでした。
「戊戌、戊は宇比遅邇神で土の兄・戌は須比遅邇神で土の弟で、良い時と悪い時の差が大きいとされる比和となります。」と訂正します。
従って、同P3下段最後の「来30年は吉とされる金と土の相性ですから、今年を準備・助走の年としたいものです。」も誤りとなります。
「三年連続の相克から比和に向かうものの、注意を怠らない年としたいものです。」と訂正します。大変申し訳ありませんでした。