冒頭3.神気を戴く(長呼吸法)の残りと、 今年の気象・吉凶をお伝えします。
長呼吸法(=鎮魂{心}法)(先月の続き)
・長呼吸法の姿勢
座っても立っても、どちらも無理のない自然体で行います。『腰立』と言って背筋を伸ばすように心掛け、背中や腰を丸める前屈みや、左右にも傾けないように気を付けます。
座る場合、膝を折る(姿勢は自然に良くなるが長時間が難しい)必要はなく、静座(=正座・端座)といって緩やかに座します。
男女とも大和座(=安座)、或いは足首を開き、尻を床に着ける亀居でも良いのです。
朝は朝日に向かって(立っても良い)行い、夜は仰向きに寝て足を揃えて行います。
両手を膝に伏せて肘を張り、又両手を合わせ両方の指の28の節を合わせ、陰陽和合天地合体の形をとると、自然と胸腔が広がります。
胸腔を空けて気を通し、丹田(臍下約9p)に満たすよう心掛けます。下腹をなるべく張り出し(背筋が伸びる)、両耳と両肩が鼻頭と臍の線を中心に相対(左右対称)させます。
膝を折る正座の時は両足を揃え、気血の逆上せを防ぐ為、時折親指の先に力を入れて動かしますが、必要以上に動かしません。
目は薄く開け、いつも鼻先(又は2〜3m先)を見るようにします。
舌を巻いて上顎に付けます。(口から息を入ず、ゆっくりと吐く為。これが意識出来れば、無理に舌を巻く必要はない。)
本教の大意を念じ気持ちを静め、天在諸神の神号を黙誦します。
・長呼吸法を行う回数等
満腹時は効果が薄いとされますが、自分で気付かぬ内に常時行っているのが理想です。
初め10〜30息を目安(1回)とし、百息の間気を静める事を目標に、就寝前に3〜4回繰り返せば、一日の安らぎを得られます。
初めは、毎日続けることが難しいものですが、一日が終わり床に入る前後に、心を休めるつもりで始めましょう。
毎夜出来るようになれば、やがて日中でも行い、20〜30回へと回数を増やします。
心と身体を一つにすることが最も大切です。
ここに至って始めて“吾が心清々し”の本意を得る事が出来ます。
今年から来年の気象(平成21年〜)
平成26年のお正月を迎えることが出来ました。皆様、お目出度うございます。
今年は甲午、甲は角杙神で木の兄・午は大戸之弁神で火の弟で、三年続いた相克もようやく相生です。
来年は乙未、乙は活杙神で木の弟・未は須比遅邇神で土の弟で、又相克となります。
振り返ると平成20年は土に水を含み創造物の材料が出来、21年は土と土で基礎固めの年でした。22・23年は続いて金で木を削るように、道具や組織が形成される年でした。
24年は水に土を入れ土地を広げて開拓し、水と土をこね合わせ前年の道具や組織を使い、一層大きな物を作る年でした。震災や台風被害の復興に取り組んだのです。
25年は水を火で湧かし食物を調理する様に、必要な様々な物を作る年でした。
新たな政府が、原発やTPPや沖縄等の方向性を定めつつあります。
今年の吉凶
今年は、木と火でもあり、過去の努力が稔り、火に木を焼べる様に物事に命を吹き込む、勢いのある年となります。
今年も一層世を見守り生活への努力を怠らず祈りを捧げれば、地域や家庭の活性、延いては社会の経済にも勢いがつくことでしょう。
そして来27年は土と木で家屋を建てるような、創造の年となります。
今年はどのような年になるのでしょうか。
60年前の甲午である昭和29年は、平城京の発掘が始まり、現代美術展が発足し、支那・
仏との文化交流があります。7月国際映画祭で“原爆の子”が平和賞を受賞します。
一方3月に米国の水爆実験に第五福竜丸が被災し、洞爺丸の沈没事故があります。
政治・経済は日米相互防衛援助についての秘密保護法案が可決し、教育二法案や国会会期延長で混乱します。吉田茂は辞任し鳩山内閣が成立します。
その他の甲午年を辿ると、外国とは交流もありながら、密貿易や漂着が見られます。
仏教やキリスト教への禁止令や弾圧があり、国内の戦争や一揆や騒動が目立ちます。
地震や洪水もありながら、大火が何度も起こっています。
今年は相生で発展する年ですが、自然災害や人為的な火災に一層注意しましょう。
又他人への押しつけに気を付け、穏やかで温かく相手を理解し見守りましょう。
今年も信仰と仕事と奉仕に励み、健康で豊かな年となりますようお祈り申し上げます。