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                                                          2014−1

平成26年1月号  No.1199

        

                 自然(おのずから)の道(みち)

管長 巫部 祐彦

神気を戴く(長呼吸法)2・今年気象

 幸福への道程は、 1七罪を犯さない。

2.自分や先祖の罪をう。 3.神気を戴く  (長呼吸法 )。 4.八徳を積む。心掛けです。
   (古神道・神理教を“本教”と記します)

 

 冒頭3.(しん)()を戴く((ちょう)()(きゅう)(ほう))の残りと、 今年の()(しょう)(きっ)(きょう)をお伝えします。

(ちょう)()(きゅう)(ほう)(=(ちん)(こん){(しん)}(ほう))(先月の続き)

(ちょう)()(きゅう)(ほう)の姿勢

 座っても立っても、どちらも無理のない自然体で行います。『(よう)(りつ)』と言って背筋を伸ばすように心掛け、背中や腰を丸める(まえ)(かが)みや、左右にも(かたむ)けないように気を付けます。

 座る場合、膝を折る(姿勢は自然に良くなるが長時間が難しい)必要はなく、(せい)()(=(せい)()(たん)())といって(ゆる)やかに座します。

 男女とも(やま)()()(=(あん)())(ある)いは足首を開き、尻を床に着ける(かめ)()でも良いのです。

 朝は朝日に向かって(立っても良い)行い、夜は(あお)()きに寝て足を(そろ)えて行います。

 

 両手を膝に伏せて肘を張り、又両手を合わせ両方の指の28の節を合わせ、(いん)(よう)()(ごう)(てん)()(がっ)(たい)の形をとると、自然と(むな)(さき)が広がります。

 胸腔を()けて気を通し、(たん)(でん)((へそ)(した)約9p)に満たすよう心掛けます。下腹をなるべく張り出し(背筋が伸びる)、両耳と両肩が鼻頭と臍の線を中心に(そう)(たい)(左右対称)させます。

 膝を折る正座の時は両足を(そろ)え、気血の()()せを防ぐ為、時折親指の先に力を入れて動かしますが、必要以上に動かしません。

 目は薄く開け、いつも鼻先(又は23m先)を見るようにします。

 舌を巻いて(うわ)(あご)に付けます。(口から息を入ず、ゆっくりと吐く為。これが意識出来れば、無理に舌を巻く必要はない。)

 本教の大意を念じ気持ちを静め、(あめに)(ます)(もろもろ)(のかみ)()()(もく)(しょう)します。

(ちょう)()(きゅう)(ほう)を行う回数等

 満腹時は効果が薄いとされますが、自分で気付かぬ内に常時行っているのが理想です。

 初め1030息を目安(1)とし、百息の間気を静める事を目標に、就寝前に34回繰り返せば、一日の安らぎを得られます。

 初めは、毎日続けることが難しいものですが、一日が終わり床に入る前後に、心を休めるつもりで始めましょう。

 毎夜出来るようになれば、やがて日中でも行い、2030回へと回数を増やします。

 

 心と身体を一つにすることが最も大切です。

 ここに至って始めて“吾が心清々し”の本意を得る事が出来ます。

 

今年から来年の()(しょう)(平成21年〜)

 平成26年のお正月を迎えることが出来ました。皆様、お目出度うございます。

 今年は(きのえ)(うま)(こう)(つぬ)(ぐいの)(かみ)()()(うま)(おお)()()(べの)(かみ)()()、三年続いた(そう)(こく)もようやく(そう)(せい)す。

 来年は(きのと)(ひつじ)(おつ)(いく)(ぐいの)(かみ)()()(ひつじ)()()()(にの)(かみ)(つち)()で、(そう)(こく)となります。

 振り返ると平成20年は(つち)(みず)を含み創造物の材料が出来、21年は(つち)(つち)で基礎固めの年でした。2223年は続いて(かね)()(けず)るように、道具や組織が形成される年でした。

 24年は(みず)(つち)を入れ土地を広げて開拓し、(みず)(つち)をこね合わせ前年の道具や組織を使い、一層大きな物を作る年でした。震災や台風被害の復興に取り組んだのです。

 25年は(みず)()()かし食物を調理する様に、必要な様々な物を作る年でした。

 新たな政府が、原発やTPPや沖縄等の方向性を定めつつあります。

今年の(きっ)(きょう)

 今年は、()()でもあり、過去の努力が(みの)り、()()()べる様に物事に命を吹き込む、勢いのある年となります。

 今年も一層世を見守り生活への努力を(おこた)らず祈りを捧げれば、地域や家庭の活性、()いては社会の経済にも勢いがつくことでしょう。

 そして来27年は(つち)()で家屋を建てるような、創造の年となります。

 今年はどのような年になるのでしょうか。

 60年前の(きのえ)(うま)である昭和29年は、平城京の発掘が始まり、現代美術展が発足し、支那・

仏との文化交流があります。7月国際映画祭で“原爆の子”が平和賞を受賞します。

 一方3月に米国の水爆実験に第五福竜丸が被災し、(とう)()(まる)の沈没事故があります。

 政治・経済は日米相互防衛援助についての秘密保護法案が可決し、教育二法案や国会会期延長で混乱します。吉田茂は辞任し鳩山内閣が成立します。

 その他の(きのえ)(うま)年を辿(たど)ると、外国とは交流もありながら、密貿易や漂着が見られます。

 仏教やキリスト教への禁止令や弾圧があり、国内の戦争や一揆や騒動が目立ちます。

 地震や洪水もありながら、大火が何度も起こっています。

 今年は(そう)(せい)で発展する年ですが、自然災害や人為的な火災に一層注意しましょう。

 又他人への押しつけに気を付け、穏やかで温かく相手を理解し見守りましょう。

 今年も信仰と仕事と奉仕に(はげ)み、健康で豊かな年となりますようお祈り申し上げます。