幸福への道程は、1.七罪を犯さない。2.自分や先祖の罪を祓う。3.神気を戴く(長呼吸法)。4.八徳を積む。心掛けです。
(古神道・神理教を“本教”と記します)
冒頭2.祓の付属として、先月の善い言葉をもう少し深めてみたいと思います。
清明正直と濁暗邪曲の言葉(言霊)
清明正直と濁暗邪曲とも読みます。
善い言葉は、普段の言霊として意識して使うと、自分の心も清くなり、周囲の人に好かれ信頼を得ます。悪い言葉は、自分の心も濁らせ、周囲の人に疎んじられ蔑まれます。
善い言葉は、祝詞や唱え言葉と共に八徳(健康・誠実・陰徳・施捨・労役・愛他・克己・自白)に関わるものです。
悪い言葉は、七罪(怠・詐{嘘}・貪・憤・慢・憂・怨)に関わるものです。ここでは、普段善い言葉を使う為に、お勧めとその反対の言葉を筆者の主観で羅列してみます。
清明正直 濁暗邪曲
・感謝や感動の言霊
有り難う。 放っといて・あなたに関係無い。
神・祖・親に感謝。 天に唾を吐く・不平不満。
感動のため息。 あきらめ・不機嫌の舌打ち。
感激・美しい・綺麗。 無関心・臭い・汚い。
感謝は、信仰の三原則(感謝・反省・奉仕)の一番目でもあり、大切な言葉・心掛けです。
・前に向かう言霊
幸せ・安心・充実。 不幸・不安・ダメ・不満。
楽しい・
嬉しい・明るい。 苦しい・悲しい・暗い。
快適・面白い・素晴しい。 痛い・つまらない。
生を満喫・長生きしたい。 不足・死にたい。
大変な時もありながら、それを含めて人生を楽しむ気持ちが大切です。不安ばかりを募らせても、物事は前に進みません。
“楽しみ”の本言(その言葉の持つ本来の意味)は、“賜り・主”即ち神・祖先・親です。
賜り主である神・祖先・親と自分の目的が一緒であるという神髄を悟った時、真の自由と喜びを得ることが出来るのです。
来月述べますが、遺伝子が生物を操るか否かの論議と同じで、神祖が人を操るか否かについて、筆者は自由を主張します。基本・方向性は神でも、加減や工夫などの裁量は神の子孫である人がすると考えるからです。
・素直で粘り強い言霊
はい=拝・承諾。 負担だ・拒否・しない理由。
出来る・簡単だ。 困難だ・難しい・無理。
挑戦します。 どうしよう・やりたくない。
やってみよう。 やってられない。
あきらめない。 どうせダメ・どうでもいい。
痛いや無理等は言って直るものでなく、益々辛くなるだけです。
出来ない時、前に進めない時もありながら、誰にでも必ず進む事が出来る機会が訪れます。
そのチャンスをあきらめずに準備をしながら待ち、来たなら着実に取り掛かることです。
・意欲を出す言霊
やることありますか。 忙しい・面倒くさい。
また(まだ)やろう。 疲れた。もう嫌だ。
これでもか・もう少し。 もうこれで充分。
もっとやりましょう。 早く帰ろう・きつい。
例えば葬儀等に表出する罪は、悲しすぎて生きる意欲を失う事です。いつも述べることですが、塩を使ってこれを祓うのは日本人の信仰の文化です。これらの言葉は、塩と同じで罪を祓い意欲を盛り立てるのに大切です。
・人を高める言霊
よく出来たね。 なぜ出来ない(やらない)の。
やったね・明るい顔。 出来ない筈だ・不満顔。
まだお若い・大丈夫?。 もう年だ・無視。
元気でね・又会いましょう。 行きたくない。
元気出してね。 もっと頑張って。(突き放し)
精が出ますね・お疲れ様。 無駄働き・損した。
よくされ(気・体働き)ます。 やっても一緒。
出来た理由・長所・目的。 言い訳・短所・漫然。
『声掛けは肥掛け』と言われます。人に声を
掛ける時は、相手に心地良く元気になる言葉
を掛けたいものです。元気は自然に出るもので、頑張って無理矢理出すのは不自然です。
・人を心地良くする言霊
させて頂く・快く。 してやる(やった)・嫌々。
美味い・心地良い。 不味い・暑い・寒い・痛い。
祝福(おめでとう・お幸せに等)。 呪い。
素敵だ(偉いね)。 罵り(ばか・のろま・等)。
いいですね。 つまらない・却下。
信頼します(したい)。 信用出来ない。
一般に自己実現(夢が叶う)が最高の喜びとされますがもっと上があり、それは家族や社会に役立つ又、感謝され認められる喜びです。
人に快く接すると、自分も心地良くなるのは、現代に忘れられそうな“悟り”です。
この意味で、職業に貴賤はないのです。
少々辛い時でも、幸福になる道ですから、まず心から替えるつもりで、勇気を奮って上段を声に出しましょう。必ず形も変わります。
心を萎ませて下段の言葉等を使わないように決意しましょう。
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