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2013−10
自然(おのずから)の道(みち) |
管長 巫部 祐彦 |
七罪の補足、怠・慢 |
幸福への道程は、1.七罪を犯さない。 2.自分や先祖の罪を祓う。3.神気を戴く (長呼吸法)。4.八徳を積む。心掛けです。 (古神道・神理教を“本教”と記します) 1. 恥の文化 先月、太宰治の小説『斜陽』から、思わず「あっ!」と声を出す場面があることについて述べました。その折り、 『取り返しのつかない又、言い訳が出来ない思い出は多くの皆様も体験のことでしょう。』 と筆者は言ったものの、中には、 『そんな事は一度もない。』という方も、又居られるかも知れません。まあ…、 いつも 日本には古来『恥の文化』があり、 第二次世界大戦前後のアメリカの文化人類学者、ルース・ベネディクトという女性です。 日本人の精神を 『恥の文化』の対象は[世間の目]で、『罪の文化』の対象は[神の戒律]と説いています。 恥の文化の ルースは、『恥の文化』は功罪相半ばするとし、先ず『功』は義理と人情を重んじ高潔な行動を取る所、とします。反面の『罪』は[世間の目]が変われば恥の感じ方が変わる所、としています。捕虜になった日本兵が欧米に協力する様子と、『二君に仕えず』の言葉に 彼女は 戦国時代前半の小さな家に仕える武将は、西欧のそれと同じで、主君を評価する目が優先されたからです。馬鹿殿様では命が幾つあっても足りない時代があったのです。 その後、 又本教では、[世間の目]より[神の目= 神は[世間の目]を通して見るとも言えますから、実は元は同じで、恥と感じるか罪と感じるかの違いだと、筆者は受け止めています。 ルースの見方は正しいとは言えませんが、『恥の文化』が日本に伝わっている事は確かであり、その大部分は『功』なのです。 「あっ!」と声を出す程自分の恥を意識する人が、他人への思いやる心をより意識出来るのかもしれません。 しかし、もし幾つも「あっ!」と声を出す場面を持っていても、 筆者と同じ年で職種は違うものの境遇が似ている[お坊ちゃま・馬鹿殿]と陰口を言われた人がいますが、実は大変な苦労人でした。 父が築き、父と義兄で 人生の最も有意義な時間を精算に消費し、精神的な負担も大きかったようですが、夜逃げも自殺もせず、退職者の世話までしました。 しかし、いつも会う時には還暦前でありながら、今も人柄の良いお坊ちゃまです。 筆者が出席する本教と同時期に成立した教派神道連合会は、各教団の本部と教会の在り方や気質等、似ている部分が多くあります。 他の教派の人達との話題に『今或いは元大きな教会の子息は、良い環境で育っている割に、物腰や言葉使いが下品な人が多いという法則のようなもの』が上がることがあります。 金持ち以上にちやほやされたから、との事です。勇気を 『社会や家庭で乱暴・ 『社会や家庭で丁寧・親切に接する人程、上司や目上の 上下、水平(上司・目上・部下・目下、同僚・家族)どちらの見方も大切ですが、心や目線は水平を元として展開するのが良いようです。 普段からの『 |