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2012−8
自然(おのずから)の道(みち) |
管長 巫部 祐彦 |
七罪(幸福への道程1.)の解説F 怨(うらみ) |
幸福への道程は、1.七罪を犯さない。2.自分や先祖の犯した罪を祓う。3.長呼吸法で神気を戴く。4.八徳を積む。心掛けです。 (古神道・神理教を“本教”と記します) 父との ほとんどの人は、幼(3才頃)・少(12〜15才頃)期に反抗期を体験します。それは決して病気ではなく、心の成長・自我の発達の正常な過程です。しかし、周囲の親や大人による対応の仕方や本人の自覚が無ければ、長引き又、一生の傷になる事もあります。 筆者は高校の時に父四代管長様に反抗したことを覚えています。何かと注意をする父に『 16才の私も必死で胸ぐらを掴み返しながら、当時46才の父の押す力の弱さに意外感と とは言え、ここは一旦父の手を その時気付いたのは、父も今の形だと柔道の技で私をぶん投げることが出来るが、何となく遠慮しているな、ということでした。 『ぶん殴ったら父はどうするのだろう、ぶん投げられたら自分は逆上するのか…、』 そんなことを多分互いに思っている内に、母がプロレスかボクシングのレフリーのように、飛び上がって割って入ったのでした。 天に向かって 私はそのまま外に出て、参道石段左奥の 涙は体内の毒素を抜くようで、その後すっきりとして、色んな考えが 何故涙が止まらなかったのだろう、自分はこれをどう消化すればよいのだろう、ということでした。先ず“天に向かって 成り行きとはいえ、『親と さえぶん 相手が目上であろうが目下であろうが、人を嫌う・憎む・ 物理の法則どおり、自分の吐いた唾は自分の顔に返ってきてかかり、一番気持ちの悪い思いをするのは自分です。 物理の法則だけではなく、天や祖先からも、 その時は自分の未熟さには気付かないものの、親に手を上げようとした空しい心の動きに、涙が出たことに思い至りました。 『相手だけでなく、自分の地獄をもこの世に作る事』であり、七罪の中で最も重い罪です。 論争に勝ち結果を得たにしても、負けて結果を得られなかった相手からの 『負けた相手が悪いので、怨まれてもこちらのせいではない』などと居直らず、相手の心情にも配慮しましょう。例えば、逃げ道を作る・別の道を用意する・条件を 社会や人を怨むことは自分と子孫の罪となって返って来ます。怨まず 『自分の失敗は自分のせいで、成功は神と先祖と周囲のお陰』と有り難く受け取れば、必ずそこから上昇してゆくのです。 又、人助けを気軽な習慣とし、その人の祖先からも感謝される 『我が心清々しい』をいつも唱え、 |