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2010−1
H.22.
1月号 元気な社会の復活 ーお参りの順番― (神理教を“ 年頭のご挨拶 平成二十二年のお正月を迎えることが出来ました。 今年は 来年は 相克だから悪いということではなく、昨年述べたように(一昨年は また金で木を とすると折角物や組織が2年続けて形作られて行くのであれば、善い物や組織を、善い形に作るべき≠ニいうことになります。 一旦作ってしまうと修正は難しいものですから、しっかりと計画を立てて作らねばなりません。 何を作るにしても主体になる人と補助をする人が心を合わせ、一体となって取り組むよう心掛けましょう。 今年もお仕事と共に信仰に 本院での参拝の順番―Q&A― 最近続けて3回ほど同じような質問を受けました。 【本院では、何故教祖殿→大教殿の順番でお参りするのですか?】でした。 毎日の 質問者の中には、 『大教殿に 神格の高い神様が祀られる大教殿からお参りするのが本当なのに、教祖殿が先というのは間違っているのではありませんか?』という 現在の本院職員は何か勘違いをしているのではないかと不審に思う、というところのようです。 筆者は次のように応えています。 【神道の極意・悟りは そこで家を出発する時から だから、あまりぺちゃくちゃとおしゃべりをしながら参道を歩くべきではないのです。 次に石段を上がる時には自然と腰を そこで、自分で出来る祓い≠フ手段を全て使ったからと大教殿に向かう前に、まだ行うことがあります。 そこが先に教祖殿に向かう理由です。 今度は教祖殿で鈴を鳴らして 教祖殿で御教祖に 御教祖には失礼ながら、神様の門番というか執事のような役割を果たされているから、その順番でお参りをすることになるのです。 ところで今の世の中は、何故こんな風になったのでしょうか。 昭和30年生まれの筆者の青・少年時代と現代は明らかに違うし、今もどんどん変わっていると感じます。 良くなっている部分もあるのかもしれませんが、極端な例では自殺者や親殺し子殺しの数や割合が増えています。 またストレスや薬害やゲーム脳や環境汚染が原因とされる、 精神面や体力面や知的な思考力さえも、具体的な数字に表れて低下の一途をたどっているのです。 筆者はその理由の一つに、お金や不動産など『目に見えるもの』は信じるが、先祖や家族の愛情等お金に換算出来ない『目に見えないもの』は信じないという風潮にあるように思うのです。 同時に『信仰の文化』の一つである祓い≠フ観念が抜け落ちて来たからではないでしょうか。 もし大切に思っているにしても、順番というか感謝や テレビ等で「人間死ねば終わり」としゃべっても周囲の反発もなく、外国に行っては「私は信仰を持ちません」と宣言してあきれられる、という具合です。 『死後の世界がどうなっている』等と言ってしまうと、混乱して反発を買うのかもしれません。 しかし亡くなった人の心を それを認め 『死後の世界の 『神理教はこう考える・他教はどう』というそれぞれの宗教の歴史の英知なり先人の説について考え合わせるもので、霊魂の存在を否定する為に用いるものではありません。 理由の二つに、平成14年5月号で世代論≠ニして書いたことがありますが、筆者と同じ30年生まれの人が別の角度から書いたものを見ました。 それは60(昭和34〜35年)年と70(昭和43〜45)年の二つの 作者の言う通り、この時代に古い価値観というものは全て それは安保闘争に参加した人のみならず、安保闘争を その結果、『戦争を負けに導いた神も信頼出来ない風潮』また『戦後の混乱』に加えて、安保闘争に伴う価値観の 今となれば、日本の神が欧米の神に負けたのではなく、全てを 価値観の崩壊は新しい文化の芽生えが そして今、日本は『信仰の文化・祓いの文化』も 現代社会の活性化の原動力 教信徒のお宅に祭りに いつも笑顔で出迎えて下さり、家庭に入っても笑い声のする家です。 どうすれば笑顔に満ちた家庭が出来るか、どうすれば腹の底からの笑い声の聞こえる社会が出来るかと言えば、先の二つの理由をひっくり返せば良いだけです。 元気の良い家庭や教会は、やはり祈りの声にも満ちています。 勢いのある家の人は大祓詞や祈念詞や唱え言葉を、例え葬儀の場でさえしっかりと声に出しています。 『信仰の文化』を取り戻すことと同時に、『 祓い≠ニ崩壊・排除≠ヘ違いますが、一旦全て神にお返しするという祓い≠フ気持ちは大切です。 一旦全て神にお返しする(=お祓いする)ことによって、神は新たな息吹を以てより良く変革されたものをお返下されるのです。 安保闘争は歴史的に意義もあったことと思いますが、本当の進化という意味では祓い≠ナはなく崩壊・排除≠セと言えます。 しかし『悪しき返して善となす』の気持ちでこの歴史を振り返り、良い部分を復興する心掛けを持ちたいものです。 御教祖にお祓い戴き、その御加護を以て天在諸神の御徳をお受けしながら、ご自分と家庭と社会の発展の為にご一緒に励みましょう。 |
季節のことば 睦月(むつき) 月の和名シリーズも、年の初めのこの睦月で全て終わります。 平安時代の奥義抄に、『貴い人も卑しい人も、親しい人も疎遠な人も、互いに親しみ仲良くする月』とあります。 むつは「仲むつまじく末永くお幸せに」と結婚式等でも使われますが、そのむつび月から来たのです。 他に、『元つ月(一年の元になる月)』・『萌月(これから新しい一年が萌え上がる{芽生える}月)』・『生月(新しい一年が生まれる月)』等の説があります。 異名も『祝月・嘉月・霞染月・端月・初月・正月・建寅月・元月・泰月・太郎月・早緑月・年端月・年初月・初春』等あります。 いずれも趣があります。少し前の映画の評論家ではないですが、「日本語ってホントにいい」ですね。 こうした言霊に後押しされて、今年も仲良く過ごしましょう。 |