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2006−1
H.18.1月号
V字ターンの原動力は? 今日本が困っていること 新年早々、暗そうな話しから始めますが、最後に希望が見いだせればとパソコンを指でたたいています。 先日、中西輝政という政治・経済学者の『大国の 今日本は国家として大変困っている状態である、ということです。 一つは、 二つに、景気の停滞に伴う、とんでもないと思われる事件が、各地で同時発生していること、だそうです。 少子化 筆者は、人口爆発と言われる世界情勢に先だって増えてきた日本ですから、 『少し減った方が良いのでは』など脳天気なことを考えていました。 注)V字ターン=落ち込んでいた勢いが一気に取り戻されること。 例えば明治時代の日本の人口は3〜4千万人位と言われていますから、それに比べれば3〜4倍はいます。 だからといって、 『自然減なら半分くらいになってもまだ多い』などという考え方は乱暴に過ぎるようです。 減り出すと加速するという計算もあるようですが、なんと言っても問題は社会の年齢構成のようです。 青・壮年者が高・幼年者を支えるピラミッド型や 年金が貯めたものを使うのでなく、現在の この意味で急激な少子化は、日本にとってゆゆしいことです。 とんでもない事件 近年は近所の付き合いが薄くなったなどと言いつつも、楽しさを感じられる近所付き合いをした記憶も遠のいている人も多いのではないでしょうか。 そうした人の 知能の高い医師や国の役人が、自分に関わりのないエイズの薬の危険を知りながら認可をする、という事件もありました。 最近では 調べてみれば、数十パーセントなどにならなければと願います。 命の尊厳は口先だけで、自分の仕事との関わりを感じていないからこうした事件が続くのでしょう。 他国の例 では、外国ではどうなのでしょうか。 講演会の講師は、イギリスやフランスやアメリカを例に挙げて、次のように話していました。 『いわゆる先進国は近代バブル(高度成長)期を体験し、その長さは五十年を越えてから、一旦 今の日本も同様のバブル期を越えた停滞期である。 停滞期と言っても当事国にとっては不況であり、 第一次世界大戦後の前後に日本と同盟を結んだイギリスでは“日本の そのころのイギリスは、今の日本のように高度成長後の停滞期で、日本と同じように街では“とんでもない事件”が連続した。 フランスやアメリカでも同じようなことがおこった。 教育が しかし講師はまた、『少子化はバブル期にも停滞期にも見られるが、フランスの停滞期に“四千五百万人の人口が五十年後に約一千万人減る”という統計予想が出されたことがある。 けれども、五十年後には移民を含まずに予想に反して約千万人増えていた。 こうした統計予想は当たらないことが多いが、この場合それは何故であろうか』という話しをされました。 文明力と安心 近代の停滞期から、イギリスもフランスもアメリカも見事に抜け出しています。 こうした国々が、停滞・不況から出直すことが出来た原因を、講師は『国の根本の活力を取り戻せる活力が、文明力としてあったから』と分析していました。 『自国の文明力を見直すことによって、大丈夫と思う気持ち・自信が育つことで、出生率の回復に繋がったのである』ということのようです。 さて日本の将来はどうでしょうか? 他国のように自国の文明力を見直し大丈夫と思う気持ち・自信を取り戻すことが出来るのでしょうか。 文明力=本来持つ信仰心 文明の元は、欧米と同じく信仰の心です。 日本には、欧米にも増して太古の昔から伝わる神道の教えがあり、その大元が本教にあります。 この教えを伝え受けることで安心を得、国として組織として、そして自分の在り方を見直したいものです。 |