巻 頭 の こ と ば |
季節の変わり目には必ず節分があり、その前十八日間を土用という。 この土用によって、次の季節の準備が出来るのである。 人の一年、一生は良くなろう繁栄しようと毎日を暮らしている。 しかし、無理に突き進んだり、不足や不満で放棄したりして、不自然な 何事も季節の循環の如く、自然の働きの如くありたいものである。 |
かんなぎべ たけひこ 神理教管長 巫部 健彦 いえ かぜ きよ おだ たも 家の風 清く穏しく 保ちなば さき おだ みち ひら 幸く穏しき 道や開けむ
我々の生活は、組織の中の一員という立場で、営まれていると申せます。廣くは地球上に生きるもの総てが組織する生態系の
一員であり、狭くは家庭の中の一員ということになりますし、民族・国家・その他の組織の一員でもある、という事が考えられます。
又、それらの組織の成り立ちについては、生態系のように全く自然に生じたものと、家庭や民族の様に稍それに近いものと、村
や国・学校や会社などの様に、殆ど人為的に便宜上つくられたとも申せそうなものとの別がある、と言えるようにも思われます。
その中の殆ど人為的に作られたものについては、世情の変化に即応して改廃その他の変化が生じるのは当然の所であり、適応
を誤って倒産したり、不必要となって統廃合が行われる等の事が見られるのは、やむを得ぬ所と受け止めねばならぬ様であります。
それにしても当今では、生態系が急速に崩れ、不協和な家族関係の家庭が増加する等、有ってはならぬ変化も生じており、この
状態が進めば、安堵してくつろぐ場がなくなるに止まらず、生存そのものが不可能になりかねぬ、と言う事態を招きそうであります。
それこれ考え合わせますと、生活環境の利便を追求し続けてきた在り方が、地に生きるものとしての在り方を歪め続ける事とな
り、従って世界的規模でのテロ組織の醸成を含め、大きな不安定要素を孕む世相になっている、と申せるようであります。
即ち我々としては、地殻変動による大地震のように、我が国だけではなく、世界的にも大きな変革が避けられぬ時期になっている
と受け止め、先ずは、極めて自然で最も基本的な組織である家庭の和を保つべく、一層の配慮と努力が肝要と考えられます。
より豊かな衣食住を求めるのが人情ではありますが、より豊かな生活環境には、人の和が不可欠であり、その為には、より豊かな
心が養われねばならぬ様であります。それぞれの家庭という組織が,そのように機能すれば、家族が協和して苦難に耐える事も
可能であり、願わくは更に、近隣と和合して前途を切り開く事になりたいものであります。
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Q1.節分についてお知らせ下さい。
A1.今年の節分は2月3日ですが、立春の日によって2日や4日になることもあります。
元来、節分は、立春、立夏、立秋、立冬の前日で、年に4日あり、それぞれが大切な日として様々
な行事が行われていました。 昔の暦(旧暦)では立春を1年の始まりとしていたので、節分は大晦日にあたり、大晦日は鬼門が
発生する日とされていました。 その為、前年の邪気を祓い、新年に備える儀式を行う、立春の前日の節分が重要視され、江戸時代
以降は「節分」と言えば春の節分を指すようになりました。 また、節分の行事は元々「追難(ついな)」という宮廷で行われていた儀式が
民間に伝わったという説があります。
九世紀の中頃、宮廷儀式として行われていた頃の追難は「鬼門」封じの為に行われ、目に見えない
鬼(悪霊)を追い祓うためのものでした。 この儀式で鬼(悪霊)を追い祓う役は「方相師」と呼ばれ、恐ろしい面をつけて矛と盾で不吉な鬼
を追い払いました。 当時、方相師の前に、目に見える対象はいなかったのですが、いつの間にか鬼を討伐していた方相師
が、立場が入れ替わって、現在の豆まきの鬼になったようです。 Q2.厄年(やくどし)について教えてください。
A1.日本では古来から、人生の節目を「厄年」として忌み慎む風習がありますが、厄年とは、人生の中
で、厄難に遭遇しやすい年齢をいい、万事に慎んだ方がよい年齢として、人々に意識されています。 厄年とする年齢は、一般的に数え年で、男性は25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳
とされ、中でも男性の42歳と女性の33歳は「大厄」といい、その前後の年齢も「前厄」「後厄」とし て、特に忌むべき年齢といわれています。 男性は、四十二歳から気が衰えるとされ、厄年とは精力が衰えていく年であり、健康に注意し、無事
に61歳の還暦を迎えるための節となる重要な年という意味もあります。 女性の33歳は、惨々(さんざん)苦労するに通じるからできたとも云われていますが、実際には、出産
などの関係で男性より早くなっているようです。 厄年というのは、現代の生活に於いても、人生の転換期であり、肉体的にも精神的にも調子を崩しや
すい年齢といえます。 自分自身が、慎み注意することも必要ですが、そういう時こそ、日頃の行いを正し、親神様に寄り添
う心が大切かと思います。 また、厄祓(やくばらい)の方法としては、本院や教会(神社)に詣でて祈祷して頂くのが一般的です。
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