運勢(H.21〜) (御教誡は、一連の題が終了後再開)
(古神道・神理教を“本教”と記します)
令和3年のお正月を、共に迎えることが出来ました。新年、お目出度うございます。
今年の干・支は、それぞれ辛・丑となります。
辛(金弟)は綾惶根神、丑(土兄)は宇比遅邇神、土から金を取り出すような相生です。
昨年に続き二年連続の飛躍の年ですから、ワクチンや治療薬の許可により、このコロナ過から、一刻でも早く立ち直りたいものです。
運勢(=気象)の流れ
近年を振り返ると、平成30年は、干も支も同じ土で、良い時と悪い時の差が大きいとされる比和でした。
平成31(令和元年)年は、土が水を濁すような相克ですが、水で土を捏ね合せて、新たなものを創造する年でもありました。
昨令和2年は、冷えた金が水の粒を生じるような相生で吉とされますが、新型コロナの過中、皆さまには如何だったでしょうか?
・先ず外国の様子と対外関係を振り返ります。
一昨年の11月17日に支那の武漢で、新型コロナウイルスが初発症し、瞬く間に世界中に広がりました。
支那の尖閣諸島への領海・接続水域への侵犯は、年ごとにエスカレートする一方です。
又、尖閣のみでなく沖縄も領土であると宣言し、台湾併合を睨んで選挙干渉を行い、南シナ海の領土化も着々と進行させています。
又、香港やウイグル・チベット族への抑圧・虐待を強め、貧富の差が極端となる独裁政治への世界潮流の中心になるように感じます。
米国はロシア連邦やイラクへの経済制裁と共に、支那とも経済戦争を続けています。
11月3日の投票で当選した民主党のバイデン大統領は、どう対処するでしょうか。
韓国では、昨年1月徴用工の賠償訴訟で新日鉄住金の資産差し押えが決定し、日本と慰安婦やレーダー照射の有無でも争われました。
昨年8月より互いにホワイト国を外し合い、韓国では日本製品の不買運動が続く等、戦後最悪と言われる対立が続いています。
双方に言い分が有る事を認め合い、論破や怨念を人気取りに使うような発想は止めて、現実の相互利益に目を向けたいものです。
北朝鮮は、飢餓や反乱の危機を抱え乍ら、一昨年の13回ほどではないものの、高価なロケットを5回発射しました。
英国は欧州連合(EU)からの離脱が、昨年1月24日に合意され、年末までが移行期です。
・次に国内に目を向けます。
新型コロナウイルスは、日本でも昨年1月16日に感染者が確認されました。2月3日に横浜に帰港したダイヤモンド・プリンセス号の乗客・乗員は、13日間に渡って下船を認められませんでした。その間3千7百11人の内、7百12人の感染者と、その内13人が死亡するという痛ましい事例が象徴的でした。
この頃からマスクが店から姿を消すようになり、必要以上に不安を煽るようなマスコミの報道もあり、経済も縮小して行きました。
3月〜4月は小中高が臨時休校となり、オリンピックは延期、高校野球を始め色んなスポーツや文化の会が延期や中止となりました。
本教も、春に続き秋の大祭も無理のないように呼びかけ、秋はインターネットによるリモートでも、参列出来るようにしました。
又、11月に延期した夏期講習会も、同じくリモートで行う事になりました。
民度の高いと自負する私たち日本人は、いたずらに過剰な情報に惑わされず、出来ることを行ってきたのです。
対処療法の確立か理由は不明ですが、余りマスコミに取り上げられないものの、致死率は、世界的にも0.1〜4%と下がってきました。
0.1%ならば、季節性のインフルエンザと変わりませんが、急変性があり、80歳以上では15%ということですから、注意は必要です。
気象は、3月に石川県能登地方、6月に千葉県、9月に福井県嶺北、12月は青森東方沖で、それぞれ震度5前後の地震がありました。
又、7月に熊本県球磨村から九州・中部地方で集中豪雨が発生し、80名以上の死者・行方不明者が出ました。
政治は、管義偉官房長官が、安倍晋三氏に代わり、9月16日に首相に就任しました。
野党は、9月に国民民主党が立憲民主党と
合流し、社民党もその可能性が高そうです。
振幅の大小はあれ、吉凶・悲喜交々の令和2年でしたが、今年はどうなるのでしょう。
今年の吉凶と心得
60年前の辛丑昭和36(1961)年は、民主党のケネディが大統領に就任し、日本では第二次池田勇人内閣が成立しました。
4月にソ連のガガーリンが人類初の宇宙飛行を行い、5月に米国も成功させました。
米国はキューバと国交を断絶し、東西ドイツを隔てるベルリンの壁が出現する等、資本主義と社会主義国との冷戦が加熱します。
スポーツでは大鵬が史上最年少横綱となり、日紡貝塚の女子バレーチームが欧州24勝無敗で帰国し、東洋の魔女と言われました。
日本海側で豪雪の被害があり、本州各地は集中豪雨で3百57人、第2室戸台風では2百2人の死者が出ました。大阪釜ヶ崎のドヤ街では、2千人規模の暴動がありました。
文化ではNHKの朝ドラが始まり、スキー客百万人登山者2百24万人等、レジャーブームとなります。
歌も銀座の恋の物語・スータラ節・上を向いて歩こう他多数が流行ました。
その他の辛丑を見ると、地震や台風や火事や一揆や騒動等が多いものの、貿易が盛んな年も数回あります。
私達は世の為人の為に尽し、それが還元され、豊かな生活と心で過ごしたいものです。
丑(土兄)が辛(金弟)を生じるという、相生の幸運をバネとして、飛躍の年としましょう。
来年以降
来年は壬・寅、壬(水兄)は国常立神、寅(木兄)は角杙神、水から木が育つような相生です。
三年連続の飛躍に、心も併せ育てながら、コロナや災害に負けずに進みましょう。
(つづく)