墓…はか

奥津岐とも云う。奥はオキ(沖)と云われ、奥深く遠い処。津は着く。岐は城・住家と云える。
墓と子孫の家は密接につながっており、墓の姿・状態は子孫の家に顕れ、家をつくる。
墓は年頭・春秋の彼岸・お盆はお参りするが、祖先の霊祭時にも参拝し、許せば月一回くらいはお参りするが望ま
しい。
墓と子孫の骨とは関係が深い。墓は先祖の荒霊の鎮まり処で、子孫の上に荒く(強く)働いて災難から守護する。子孫の骨に関することは墓地に顕れることがある。(逆もある)
お墓のお参りと掃除は、先祖の働きが容易であるように清掃し、心を通わしておくがよい。
墓地に草が生えるということは墓地が生きて呼吸していることの顕れで、その草を子孫が取り除くという事は、墓地の表面だけでなく祖霊の世界の草取りとなり、祖と子孫のつながりを向上させ強めることになる。
墓は月並みが良い。特に目立つような姿・色などはさけるがよい。
刻名は○○家之墓として、累代とか代々などは使わぬが良い。向かって左側は○○建立と長男の名にすべきで、女子の名や多くの人名を列記しないが良い。それは、その事が家の後継を示すことになりかねないからである。
他家の墓と境界ははっきりと作るべきである。向きは南向きが良いが、その墓全体の向きにあわせるようにする。

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